島根県 松江市、出雲市のヨガ教室

ヨガは、体が硬いと出来ない、筋力がないと出来ないと思われがちですが、そんなことはありません。
ポーズにこだわって、形を作ることがヨガではありません。

体が柔らかい、硬いは関係なく、腕を上げる、体を曲げる、呼吸をする。その時に、自分の体の感覚を感じることが、最も大切です。

さらに、ヨガは体の柔軟性を高める事を目的にしていません。
痛いのに無理をしたり、出来ない事を無理してすることもありません。自分の体が〝気持ちいい”と感じれる動きをすることも大切です。

教室で一番大切にしているのは、呼吸です。

呼吸をコントロールすると、自立神経を整える事が出来ます。
自律神経は、私達の意志とは関わりなく、身体機能を健全に保つために働いています。自分の意志とは関係なく、胃腸は消化活動をしてくれ、心臓は止まらず動き、寝ている間も呼吸していますよね。
このように、本来、自律神経は自分の意思ではコントロールすることが出来ないのですが、呼吸だけは唯一、自分の意志でコントロールすることが出来ます。呼吸のコントロールを行う事で、乱れている自律神経のバランスを整えます。
ストレスで、自律神経のバランスが乱れ、体調を崩しておられる方に、生活に一番取り入れて頂きたいと思うのが、ヨガの呼吸です。

ストレスを感じるとき、心のスピードは速くなり、今の事ではなく、未来の事への心配や、不安で、先の事ばかり考えて、頭がいっぱい。といったことがよくあります。ヨガの深い呼吸には、心のスピード（心理作用のスピード）をダウンさせ、心を〝今、この瞬間”に置く作用があります。

逆立ちや、無理な体反らし、足を上げたりなどの、アクロバティックなポーズを教室では行いません。
体の柔軟性を過度に追求したり、ただアクロバティック的なポーズを実施することは全く意味がないどころか、有害になりえるとも言えます。

ありえないくらい、体を伸ばしたり、反らしたりのストレッチや、過度に体に負荷を掛けるポーズは、怪我や故障の原因になりますし、後に後遺症がでてくる可能性もあります。　　

ヨガの呼吸法、体操中は基本的に目を閉じて行います。（目を閉じると怖い方や、フラフラするという方は無理して目を閉じる事はしません。）

目を閉じる事で、外の情報をシャットアウトして、体の内側の感覚にのみ、集中するようにします。
血圧の変化や、筋肉の感覚や音。温度や、重たさなど、肉体を観察し続けます。さらに、今の心の状況、興奮、落胆、落ち着きなど、心の状態も観察します。
これを実践すると、心を〝今、この瞬間”に集中させることが出来るようになります。これは、現実の客観視、ストレスの軽減につながります。

呼吸のスピードも人それぞれ、体の柔軟性も人それぞれですので、自分のペースでヨガの体操をして頂いています。
呼吸の早い方は、ポーズを終えるのが早いですし、ゆっくり呼吸される方は、動きもゆっくりされています。人と合わせずに、自分の呼吸で動くことが大切ですので、教室では、生徒さんの動きは様々です。

肩も自分の肩が上がるところまで。腰の痛い方は、体の曲がるところまで。膝の痛い方は正座で座らず、脚を前に伸ばして座りましょう。自分が気持ちいいと感じるところで止めましょう。という感じです。途中で疲れたら、マットの上で横になって休まれても大丈夫です。

さらに、「あの人は体が柔らかい、私は硬い。」などと、他人と自分を比べてしまう心を手放して、自分のことだけに集中します。　　

ヨガは、自分の呼吸で自分で動くことが大切です。よって、指導者が生徒さんの体を触って、指導することは一切ありません。
肩が上がらないから、腕を持って上げたり、動きが違うからといって、体を持って間違いを正したりすることもありません。
集中して体の内側を意識している時に他人から触られると、気持ちが悪く、精神的にもよくありません。

指導者は、生徒さんの前に立ち、今から行うポーズの説明を行い、ポーズの間は、言葉で呼吸と動きのインストラクションを出します。
生徒さんが集中してヨガをされている所へ指導者が歩き回って指導すると、せっかく内側の意識を集中させているのに、その集中を途切れさせることになりますので、生徒さんの周りを歩き回り、ポーズの形を細かくチェックすることもありません。